令和5年 新春行事レポート

消防団の新春行事とは

青森県内の消防団では、例年1月~2月にかけて大半の消防団で新春行事が開催されます。各地で開催される新春行事は、初午祭や無火災祈願祭と呼ばれ、青森県の安心・安全な暮らしを祈願して行われています。

初午祭・・・豊作祈願や厄払いを祈願する初午の日(2月の最初の午の日)にちなみ、消防団員が火の用心を呼びかけ、無事故無火災を祈願します。

 

青森市青森消防団 初午祭

 

 令和5年2月5日(日)、青森市廣田神社において無事故無火災を祈願する初午祭が開催されました。

 例年初午の日に開催されてきた初午祭ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い開催が見送られ、本年は3年振りの開催となりました。早朝から集まった団員たちは、無事故、無火災を祈願する神事を行った後、伝統ある青森市青森消防団のまとい振りを奉納しました。大粒の雪にも負けず、勇ましくまといを振る姿には、無事故・無火災を願う強い気持ちが感じられました。

 

 ○ 青森市青森消防団 青桜分団

   また、同日、青森市青森消防団青桜分団員による防火パトロールが青森駅前周辺にて行われました。

青森市消防団のお揃いの法被を着用した団員たちは、フェスティバルシティアウガ前から青森駅前、新町通りをパトロールし、拍子木を鳴らしながら大きな声で火の用心を呼び掛けました。

 ○ 青桜分団 石井分団長           ○ のぼりを掲げ街中を巡回する様子

    

                        ○ さくら野前のまとい振り

八戸市消防団 えんぶり警備

 令和5年2月17日(金)~20日(月)八戸市中心街にて、八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願の郷土芸能「八戸えんぶり」が開催され、祭期間中会場内に灯されるかがり火の管理、巡回等を八戸市消防団が行いました。

 祭期間中、八戸市庁舎前の広場にはたくさんのかがり火が設置され、日没後の祭を幻想的に彩ります。八戸市消防団では、会場内のかがり火の点火、安全管理、消火までを担当し、安心安全に祭が楽しめるよう出動しました。

 ○ かがり火用の薪               ○ 特別衣装の八戸市消防団の皆さん

 ○ 巡回中の様子               ○ 消火の用意もばっちりです!

 また、消防団の車や装備に興味を示した子供たちに声をかけたり、記念撮影に応じたりと、消防団のPR活動としてもしっかり活動していた姿が印象的でした。

 ○ 階上町消防団 内城 孝男 団長

 また、2月17日(金)に八戸市公会堂ホールにおいて行われた第46回えんぶり公演に、階上町消防団 内城孝男団長が出演しました。

 

 内城団長が所属する田代えんぶり組には、多くの消防団員が参加しており、田植万歳、烏帽子田植、さづま等多くの演目を習得し、伝承しているそうです。子供から大人まで、一丸となって春を呼び込む祭を盛り上げました。

五戸町消防団 初午

 令和5年3月5日(日)五戸町中央商店街通りにおいて、五戸町消防団初午が開催されました。五戸町消防団初午は、新型コロナウイルス感染症の影響により3年振りの開催であり、早朝から集合した団員からは久しぶりの初午に対する意気込みを感じられました。送水訓練を行った後、中央商店街通りに場所を移し、観閲、人員・服装・機械器具点検を行いました。

 

 ○ 中央商店街通りに整列する団員、車両

 ○ まとい振り                ○ ラッパ隊

 ○ 分列行進

 五戸小学校前からスタートした観閲が第一分団屯所前まで終了した後、まとい振りの披露、分列行進が行われ、沿道に集まった住民からは時折拍手や声援が送られました。

 五戸町の初午等の消防団行事には、子供から大人まで多くの住民が集まり、地域住民と消防団の繋がりが感じられました。

  

 分列行進終了後、町立公民会大ホールに会場を移し、五戸町消防団初午表彰式が行われました。五戸町消防団 類家利光団長は、「3年振りにコロナ禍前と同規模で初午を開催できたことに感謝している。いついかなる時にも災害はやってくることを肝に銘じ、地域防災の要であることを自覚し訓練に励んでほしい」と訓示を述べました。

 また、五戸町の伝統芸能「北向神明神楽」、1日応援団長としてお招きした歌手の麻生しおりさんの特別ステージなどのアトラクションも用意され、参加した消防団員も楽しめる消防団行事となりました。